Amazonは気をつけたほうがいいだろう。Googleが、オンラインで書籍販売事業へと乗り出してくるからだ。
Googleは現地時間10月15日、フランクフルト国際ブックフェアにおいて、ウェブブラウザがあればだれでも購読できる電子書籍販売の新サービス「Google Editions」を2010年前半に立ち上げると発表したという。
同社は、すでにデジタル著作権を保有しているパブリッシャーとの提携により、同サービスを通じて約50万冊の書籍を当初は販売する予定であると、フランクフルトからの複数報道が伝えている。読者は、Googleから書籍を直接購入したり、AmazonやBarnes & Nobleなどのオンライン書店を通じて書籍を購入したりできるようだ。
Googleは9月に書籍デジタル化プロジェクトをめぐって米下院で開かれた公聴会の席上で、売り上げの一部を競合他社にも与える再販プログラムを発表した。
Googleは、売り上げをパブリッシャーおよびオンライン書店と分け合う計画を明らかにしている。同社のウェブサイト上から直接販売された書籍に関し、Googleはブックフェアにおいて、パブリッシャーに売り上げの63%を支払い、Googleは37%を得ることになるとの方針を示した。一方、Amazonや他の小売業者を通して販売された書籍に関しては、パブリッシャーに売り上げの45%を支払い、小売業者が約55%の売り上げを得て、Googleはわずかな売り上げを手にするに過ぎないという。
Googleは、購入書籍を消費者が、PCやネットブック、スマートフォンなどのインターネットに接続できるあらゆるデバイスで読めると明らかにした。Appleの「iPhone」のユーザーは、Gmailのアカウント経由で電子書籍へとアクセス可能になるようだ。
また、複数の報道が伝えたところでは、Googleが新サービスに対応した専用の電子書籍リーダーを提供する計画はないという。
Googleの戦略パートナーシップディレクターであるTom Turvey氏は、ブックフェアに集うジャーナリストに対して「専用の電子書籍リーダーや何らかのハードウェアデバイスに注力するようなことはしていない」と語った。
米CNET Newsは、この件に関してGoogleにコメントを求めたものの、すぐには回答が得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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