UPDATE朝日新聞社は7月30日、モバイル向けのユーザー参加型サイト「参考ピープル」クローズドベータ版を公開した。あわせて、同日午後5時より1000名限定でテストユーザーの募集を開始した。
参考ピープルは、「利用者が参考になる情報を出し合う」というコンセプトのモバイル向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)だ。システムは、手嶋屋が中心となって開発するオープンソースのSNSエンジン「Open PNE」をベースにしている。
参考ピープルは一般的なSNSにあるような日記の機能を用意しない。その代替機能としてミニブログを用意。日記よりも気軽にメッセージを投稿したり、メッセージに対するコメントをつけたりできる。また、友人登録についても相手の承認が必要な「フレンド」と、ユーザー自身が自由に登録できる「ウォッチリスト」を用意する。
最大の特徴となるのがクリップ機能だ。この機能を使うことで、ユーザーはお気に入りのモバイルサイトの情報を参考ピープルのソーシャルブックマーク上に保存できる。
クリップの方法は、参考ピープル上でURL直接入力する以外に(1)参考ピープル内に用意されたフリーワードのモバイル検索「参考サーチ」およびディレクトリ型のモバイル検索「参考サクイン」の検索結果画面に表示される「クリップする」のリンクをクリックする(2)指定のメールアドレスにクリップしたいURLを送信--などの方法を用意する。モバイルではブックマークレットなどを使ってソーシャルブックマークを登録することが難しいが、登録を補助する機能を提供してユーザーの登録を促す。
ミニブログやクリップには、それぞれフリーワードの「タグ」を付与。タグを利用してさまざまな情報を横断で閲覧できるようにする。
そのほか、人工無脳のキャラクターが注目の話題などの「お題」をつぶやくコンテンツ「参考P編集部」を用意。人工無脳に対してユーザーの参考になる話題を取り上げたサイトのURLを投稿すると、人工無脳からコメントがもらえるほか、注目の話題をニュース形式で紹介する「参考ニュース」で紹介されることもあるという。この人工無脳は芸者東京エンターテインメントが技術提供を行っており、今後はユーザーの属性にあわせてさまざまなお題を提供していくという。
朝日新聞社デジタルメディア本部長の大西弘美氏によると、同社は、Asahi.comなど自社のウェブメディアとCGMコンテンツの連携を目指し、約1年前から新サービスについて企画、検討を続けてきたという。
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