Yahooが、検索広告ばかりに目を向けがちな小規模企業に対し、ディスプレイ広告の採用を促すことを狙ったサービスを開始した。
Yahooは米国時間6月22日、「Yahoo! My Display Ads」を発表した。Yahooが「セルフサービスディスプレイ広告」と呼ぶこのサービスは、自社のディスプレイ広告を制作するにあたって、広告制作部門やコンサルタント会社を利用する予算を正当化できるとは限らない広告主がターゲットだ。Yahooがまだ「試験段階」だとするこのプログラムを利用すれば、広告主は、1日あたり30ドルの料金を支払い、700種類以上ある広告テンプレートからディスプレイ広告を選択するだけで済むようになる。
ほとんどの場合、予算に限りがある小規模企業は検索広告を好む傾向がある。検索広告では、自分たちのビジネスに特有なキーワードを選び、広告がクリックされたときにだけ比較的少額の費用を支払えばよい。だが、Yahooにとって問題なのは、こうした企業の多くがGoogleのサービスに予算を投じていることだ。Googleは、米国の企業が検索広告に費やした金額のおよそ70%を手にしている
Yahooは、ディスプレイ広告ならブランド構築など単なるクリックにはないメリットを得られると説明することで、広告企業がディスプレイ広告にもっと費用を出すよう仕向けたいと考えている。Yahooはかなり前から広告主に対して、検索広告とディスプレイ広告を組み合わせる方法が、メッセージを届けるには最適だとする説得を試みている。
このプログラムに参加した広告主は、クリック単位によるか、インプレッション単位、すなわち広告が表示されたと見られる回数によるか、いずれかの支払い方式が選べる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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