今から20年前の1989年6月4日、中国の軍隊が天安門広場に集まった民主化を求める抗議者たちに発砲した。結果として数百人もの人々(数千人単位ではないとされているが)の命が奪われた。失われた命の多くは学生であった。しかし中国政府は、国内のこれより若い世代および世界の人々に対してこの事件の多くを知ってほしくないようである。
多くのメディアの報道によると、天安門事件20周年である6月4日に向けたここ数日間、中国はTwitter、Yahoo傘下のFlickr、YouTube、MicrosoftのHotmail、Live.com、WordPress、Bloggerや、その他多くのソーシャルネットワーキングサイトやニュースサイトを遮断し続けており、この事件を国内問題にとどめようと試みているという。筆者の中国の友人たちの何人かは、これらのサイトにアクセスできないことを認めた。中国は現在、インターネットユーザーの人口が世界で最も多い。
San Fransisco Chronicleによると、Microsoftの最新検索エンジン「Bing」も遮断されているという。Microsoftの広報担当であるKevin Kutz氏はこの件に対し、Microsoftは「情報の自由な流れの促進を支援するために尽力している。またMicrosoftはインターネット統治に関して、透明性、正当な法の手続き、法の原則の順守の働きかけに尽力している」と述べた。
Associated Pressは、他の中国のブログやファイル共有サイトも停止されていると報じている。中国の人気動画共有ポータルのVeryCDは告知をサイトに掲示し、「メンテナンスの理由」のため6日までオフラインになると述べている。人気ミニブロギングサイトfanfouも同様の措置をとっている。
外国人ジャーナリストは現在、天安門広場への立ち入りを禁止されており、その明確な理由は何も明らかにされていない。
1989年6月4日、学生の抗議者たちは中国の首都である北京の天安門広場に集まり、民主主義体制と清潔な政治を求めた。軍の部隊が戦車で進入し、群衆に向けて発砲を命じられた。非公式の数字によると、およそ2000人から3000人の人々が殺されたという。
天安門事件以降、中国政府はこの事件に関する情報を慎重に封じてきた。また中国政府はこの事件の独自の調査を拒否さえしている。天安門事件は多くの人々にとって、20世紀における人権弾圧の最も悲惨なものの1つであると認識されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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