アルバム「ソングス・フォー・チベット(アート・オブ・ピース)」(原題:Songs for Tibet--The Art of Peace)がリリースされてから2週間、中国で「iTunes Store」へのアクセスが遮断されていたが、オリンピックの閉幕後、再開された。
Silicon Hutongに経過が簡潔にまとめられている。
- 問題のアルバムはiTunes Storeのトップページに掲載されていたが、この選択はおそらく、アルバムを制作したチベット支援組織によるものではなく、Appleによるものだろう。
- アルバムは、オリンピック開幕までの数日間、アクセス可能な状態だった。
- チベット活動家たちは、北京でオリンピックが開催されるのを利用して、彼らの活動の大義への関心を集めようとした。
- 活動家たちはAssociated Press(AP)に対し、選手たちに直接接触して無料ダウンロードを提供し、チベット問題での連帯を示すため、北京で支援曲を再生するよう呼びかけたと語った。
- この後、活動家たちは、これは事実上、抗議行動であり、少なくとも選手村の選手40人がアルバムをダウンロードしたと公言するプレスリリースを発表した。
- そして、アルバムが発表されてから15日後にiTunes Storeへのアクセスが遮断された。
- オリンピックが閉幕し、選手が帰国し、iTunes Storeの遮断が解除された。
- 現在は、請求先が中国以外の住所のクレジットカードを使えば、iTunesのほかの楽曲などと同様に、北京でもアルバムを購入できる。
記事では続いて、Appleが下したと思われる、このアルバムのトップページ掲載の決定について、長々と経緯を検証している。さらに、「内容自体は問題なかったが、中国政府を悩ませたのは、オリンピックの選手村で抗議活動が起こるのではないかという懸念だった。Appleがターゲットになったのは、中国当局に、抗議活動を支援していると見られたからにすぎない」と書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」