中国からiTunes Storeにアクセスできず--原因はチベット支援アルバムか

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年08月25日 17時45分

 チベット人の自由を支援する音楽アルバムが、中国政府によるAppleの「iTunes Store」サーバへのアクセスブロックを招いたかもしれない。

 中国のiTunesユーザーは先週、iTunes Storeにアクセスできないことに気づいた。Appleはそのことを認めたが、技術的な問題か、検閲の1つであるかは明らかにしなかった。

 「われわれはログオンの際に問題が発生していることを認識しているが、現段階ではコメントできない」と同社はAssociated Press(AP)に述べている。

 この事件は北京五輪開催期間中に起きた。全世界の視線が検閲で知られる国、中国に集まっているタイミングでの出来事だ。

 問題となっているアルバム「ソングス・フォー・チベット(アート・オブ・ピース)」(原題:Songs for Tibet--The Art of Peace)は、非営利団体Art of Peace Foundationによって提案された。同団体のウェブサイトによれば、このアルバムは、亡命中のチベット仏教最高指導者「Dalai Lama氏にとって重要である、平和へのイニシアチブとチベット文化保護プロジェクト」を支援しているとのことだ。アルバムには、Mobyさん、Ben Harperさん、John Mayerさん、Stingさん、Alanis Morissetteさん、Dave Matthewsさんなどの著名アーティストが参加している。

 同団体は、中国政府のネット検閲や、北京五輪中はジャーナリストに対しネットへのオープンアクセスを認めると確約したにもかかわらず、五輪が実際に開催されると、政府がその約束を守らなかったことも非難している。

 「われわれは『The Great Firewall of China』(中国政府支援による、国内の電子メールやウェブサイトの検閲、管理を行う情報フィルタリング装置)の認知を高めることに焦点を当てる」と同団体のディレクターMichael Wohl氏は米国時間8月7日の記者会見で述べた。「『The Great Firewall』は草の根の異議申し立てを抑えること、そして言論と報道の自由を阻害するために中国政府が使用しているツールだ。米国企業は『The Great Firewall』の実施を援助し、見て見ぬふりをしている。この問題は複雑だが、米国の情報技術が、中国の13億人の基本的権利を否定するためにどのように使われているか、しっかりとした、より開かれた議論が必要である」(Michael Wohl氏)

 Wohl氏は、40人以上の五輪代表選手がチベット問題での連帯を示すために同アルバムをダウンロードしたと先週発表したことが、中国政府によるiTunes Storeへのアクセスブロックを招いたと思う、とAPに対し語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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