Windows Vistaよりも機能が高いと思ってもらえたら、われわれの意図した戦略どおりにいっているということです。よりWindows Vistaの使い勝手をよくする。それがライブツールを開発した理由です。
次世代のWindows Liveを今年リリースしますが、さらに進化させていくことを狙っています。Windows OS+Windows Liveによって、いままで得られなかった機能を使いこなしてもらうことを狙っているのです。
Windows Vistaは新しいハードウェアの能力を引き出すためにつくられたOSです。グラフィックスやメモリ、マルチプロセッサを搭載したハイエンドなマシンであればあるほど、Windows VistaというOSは開花します。ただ、そのためにPCの買い換えを狙ったということではありません。
われわれのプラットフォームの投資対象は4つに分けられます。Windows Vistaを中心としたWindows、ブラウザ、Windows Mobile、Windows Liveといったサービスの領域です。
Windowsプラットフォームにこれらの4つがあり、これらのベスト・イン・クラス──最上級のものを集めることで、次のベスト・イン・クラスを目指せるわけです。それが今回提唱している壁のない世界(Windows Life Without Walls)につながっているのです。
まさしくそういう環境を目指しています。今の段階では、ソフトウェアとデータを一緒にし、それをPCや別の端末へと自在に動かすことはできません。しかし、われわれがつくろうとしている世界は、あなたが考えているような世界です。1つのPCからデバイスやあなたと一緒に動いてくれる世界をつくろうとしているのです。
次世代のWindows Mobile、Windows Liveサービス、Windows 7といったもので、それを明確に示していこうとしています。
確かに競争が激しい分野です。しかし、ソフトウェア、デバイスメーカー、ネットワークの通信事業者がさらに参入している現状は、お客様にとっては選択が広がっているということでしょう。
ソフトウェアの開発コストも下がり、いろいろな携帯端末が登場するということは、オペレータ側にもチャンスが生まれているわけで、競争としてはおもしろい市場になっていると思います。
チャンスだと思っています。
これから数カ月のうちに、さらにエンド・ツー・エンドの体験ができることをご案内すると思います。今の取り組みは、長い旅の第1ステップです。さらにデバイスとソフトウェアを進化させていくことになります。
直近としては、新しいサービスWindows Liveが来年に出ますし、Windows 7のプリベータバージョンを今月末に出す予定です。いま申し上げている「壁がなくなる」ということが、今後、もっと形をもって登場してくると思います。さらなる新サービスやPCとサービスの融合が生まれてくるでしょう。
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