Shaver氏によると、Firefox 3.1にはほかにもいくつか大きな変更が加えられるという。
その1つは、JavaScriptプログラムによるスレッドのサポートだ。スレッドは命令シーケンスであり、最近のマルチコアプロセッサはマルチスレッドを同時に実行できる。したがって、スレッドをサポートすることによって、JavaScriptプログラムがバックグラウンドで複数のタスクをより効率的に実行できるようになる、とShaver氏は説明した。
もう1つは、「Ogg Vorbis」フォーマットでエンコードされた音楽ファイルと「Ogg Theora」フォーマットでエンコードされた動画ファイルを再生できる機能の搭載だ。この2つのフォーマットは「MP3」などの競合フォーマットに比べて普及率やサポートの点で劣るが、専有技術につきものの特許使用料などの縛りがないため、Firefoxのようなオープンソースソフトウェアに追加できる、とShaver氏は語った。
Mozillaはまた、「Firefox 2」のユーザーが現行バージョンの3.0に早めに移行するよう、より積極的な奨励策を始める予定だ。約2週間後に、Firefox 2のユーザーに対してバージョン3.0へのアップグレードを促すメッセージの表示を開始する予定だ、とShaver氏は述べた。
現在、PCにインストールされたFirefox 2が、Mozillaのサーバにアクセスしてアップデートがあるかどうかを確認しても、サーバ側はバージョン3.0へ移行するよう促すメッセージを返さないため、ユーザーは手作業でアップデートを行う必要がある。
「2週間後にそうした措置を取ることを検討している。ユーザーの過半数はまだFirefox 2を使っているからだ」とShaver氏は説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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