少なくとも現在のところは、「Twitter」におけるIDの価値を知ることはできなくなったようだ。
先日、「Rocketboom」の創設者であるAndrew Baron氏がTwitterのアカウントをeBayで売りに出し、1500人以上のフォロワーへのアクセス権を販売しようとした(現在フォロワーの数は1757人になっている)。ここ数日で入札価格は1500ドル以上に上昇しており、まだまだ値上がりしそうな様子だった。
それと同時に、Baron氏は「Craigslist」でもTwitterアカウントの2日間のゲスト運用権を150ドルで販売しようとしていた。
「わたしは自分のTwitterアカウントに強い愛着があるが、これまで本当に利用したかった方法でそれを使ってこなかったのではないかという気がしている」とBaron氏はeBayオークションの説明文で述べている。「率直に言って、わたしの『つぶやき』をタイムラインで表示してくれているフォロワーたちには申し訳ないと思うが、わたしは自分が本当にやりたかった方法でこのメディアを利用できていない。また、RocketboomでもTwitterアカウントを持っているのでそちらの投稿を増やしていき、さらに、自分が次にやりたいことを実現するために新しいアカウントを開設しようかとも考えている」(Baron氏)
「自分が保有しているアカウントをそのまま削除してしまうのはばからしいと思うし、特に同じような興味を持っていて発言したいことがあった人や、何らかの有意義なやりとりに参加したかった人がいるならなおさらそうだ。金額という点では、全く何も期待していないし必要ともしていない。だから最低入札価格は設定しないことにした。いくらでも付いた値段で売るつもりだ。(中略)落札者はわたしのアカウントとともにフォロワーも全員手に入れることになる」(Baron氏)
しかし現在、オークションとCraigslistの広告は両方とも削除されている。
Baron氏は過去2、3日のTwitterの一連の投稿で、最初に出品したカテゴリから別のカテゴリに移す必要があるとeBayから連絡があったときには、すでにオークションを削除する計画だったことを示唆した。
しかしBaron氏はカテゴリを変更するのではなくて、自分でオークションを削除したとTwitterの投稿で述べている。またCraigslistの主張ではTwitterのゲスト運用権を販売しようとしたのはサービス規約に違反していたとも述べている。
Baron氏は、米国時間4月17日午前のインタビューでオークションを中止した論理的根拠について説明した。
Baron氏は、基本的にはあるTwitter仲間から、eBayのオークションで4けたの金額まで入札を競っているのは「みんなスパムマーケッターであり、自分の名前を売るためならTwitterで何でもするし、Web 2.0やブログ運営について何も理解していない連中なのだ」と助言されたことが理由だと述べている。
「(起こりうる可能性のある)結果についてはさまざまなことが考えられるとすでにわかっていた」とBaron氏は言う。「しかし、落札者、友人、フォロワーたちに対してプラスの結果をもたらそうと努めることによって結果をなんとかコントロールできるのではないかと考えていた。たとえそれほど理想的な取引にならなくても、なんとか協力していけるだろう(と考えていた)。しかし、入札者が全員ただのスパムマーケッターであり、わたしの当初の意図が踏みにじられたと聞いていてからは、そのようなリスクは冒したくないと思った」(Baron氏)
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