Skypeを利用した鼻歌Q&Aサービス「Hanauter.com」が10月1日、リリースした。英語のサービスながら、開発したのはインターネットで知り合った日本人たちだ。
Hanauter.comは知りたい楽曲をSkypeを使って鼻歌で歌うと、その音声がウェブに公開され、ほかのユーザーがその曲名を教えてくれるというもの。ユーザーがHanauter.com上に置かれたボタン「Let's Call and Sing!」を押すと自動的にSkypeが起動し、Hanauter.comのアカウントと電話がつながる。そこで20秒間音声を録音するという仕組みだ。
開発元のわくわくオープンラボは、わくわく経済研究所代表の保田隆明氏らが中心となって設立したクラウドソーシング団体で、2006年8月に組成された。クラウドソーシングとは個人が集まって共同プロジェクトを遂行し、そのプロジェクトへの貢献度合いに応じて収益が分配される仕組みで、米国では新しい協業の方法として注目を集めている。
保田氏が「インターネットが普及した現在なら、企業でなく個人が集まって何か面白いサービスができるのではないか」と考えていたところ、アジャイル・メディア・ネットワーク取締役の徳力基彦氏からクラウドソーシングの存在を聞き、自分たちでも実際にやってみようということになったとのことだ。
保田氏が自身のブログでメンバーを募り、ソーシャルネットワーキングサービスの「mixi」上でやりとりをしながら進めていった。Hanauter.comの中心開発メンバーは10名で、ほとんど全員面識がなかったという。中には沖縄在住の人もいたとのことだ。
メンバーは4回の開発合宿を通じてサービスを作り上げていった。鼻歌Q&Aサービスにしたのは、メンバーの1人が鼻歌サービスに関心を持っていたことと、Skypeが普及しつつあることから、SkypeのAPIを使ったサービスをやりたかったことが理由という。
Hanauter.comはわくわくオープンラボにとって試験的なサービスという位置づけで、収益化や配分方法については未定という。わくわくオープンラボには230名以上が参加者しており、今後もさまざまなサービスをリリースしていきたいとしている。
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