Sony Computer Entertainment America(SCEA)と米視聴率調査最大手のNielsenは米国時間7月2日、まだ誕生して間もないゲーム内広告業界向け測定システムの開発で提携したと発表した。
この提携により、ソニーは今後、同社の家庭用ゲーム機「PLAYSTATION 3」(PS3)や「PLAYSTATION Network」(同社の新仮想世界「PlayStation Home」を含む)から集めたゲームネットワークデータをNielsenに提供する。Nielsenはこのデータと、米国内の1万2000件以上の世帯から集めたゲームの使用に関するデータを統合する。そしてNielsenは2007年秋から、同社のGamePlay Metricsシステムを使った視聴者統計とユーザー行動の追跡調査を開始し、完成品にはゲーム内広告に関するデータを盛り込む。この新プロジェクトの最初のレポートが発表されるのは2007年末の予定となっている。
Nielsenは、現在もテレビ視聴率調査で最も良く知られているが、より新しい形式のメディアにも徐々に進出しつつある。同社は過去数年、インターネット動向調査を行うNetRatingsを運営しており、2006年に初めてGamePlay Metricsを発表した。またNielsenは2007年夏に入ってからに、モバイルメディアの利用動向調査サービスも開始した。
ゲーム内広告は、広告業界における利益率の高い未開拓分野と考えられている。MicrosoftとGoogleはこの2年で、ゲーム内広告企業を買収しているが、この分野はまだ軌道に乗りかけている段階だ。ソニーとNielsenが新しいゲーム内広告向け測定システムの開発に乗り出す目的は、あいまいな部分の多いゲーム内広告事業に関するデータを複数提供することにより、ゲーム内広告をより競争力のある分野にすることにあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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