カリフォルニア州サンディエゴ発--MicrosoftのJohn Curlander氏は米国時間3月29日、3次元地図アプリケーション「Virtual Earth」のデモを披露した。Microsoftは、世界中の都市を飛び回って航空画像と動画を撮影し、同アプリケーションでは、仮想空間でマンハッタンのような地域の現実に近い体験を提供する。
Curlander氏は、当地で開催されている新興技術に関する4日間のカンファレンス「Emerging Technology Conference」(ETech)にて、同アプリケーションの詳細計画について語った。Microsoftはすでにいくつかの都市の地図サービスの提供を開始しているが、Curlander氏によると、今後数週間以内に、新たに20の都市を追加する予定という。これには、ニューヨーク、シカゴ(シカゴでは自治体がプライバシーを懸念していることから、他の都市よりも高い位置を飛行する必要があった)などが含まれている。住民のプライバシーを保護するため、Microsoftは路上の人々の画像に対して顔情報をぼかす技術を用いた、とCurlander氏は説明している。
Microsoftの幹部は、Virtual Earthをエンターテインメント、ゲーム、電子商取引などの分野で活用できないか、定期的に議論を重ねているという。たとえば、同ソフトウェアをオープンにすれば、開発者はVirtual EarthをベースとしたXbox 360ゲームを開発することも可能だ。
このほかにも、MSNではVirtual Earthとインスタントメッセージング(IM)サービスを融合し、3億7000万人の同社のIMユーザーが仮想セット内でチャットができるようにすることなども検討中だ、とCurlander氏は明かす。Virtual Earthの開発者は、3次元世界の中で仮想の車を走らせるようにするため、同アプリケーションに写った本物の車を削除したがっているという。
「まず最初に写っている車を消去し、IMの一部となる仮想の車を入れる必要がある」とCurlander氏は説明した。
Curlander氏はさらに、「われわれは、どのようにしてVirtual Earthとオンラインゲームを組み合わせ、3次元世界に商取引を採り入れ始めるかを非常に多く議論している」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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