Googleがモバイル検索サービスを刷新した。Mobile Teamのプロダクトマネージャーを務めるYael Schacham氏が米国時間3月27日、Googleの公式ブログにて発表し、google.comに携帯デバイスからアクセスした際の新しいインターフェースを公開した。
同氏のブログによると、今回の刷新により、ユーザーはモバイル版Googleのページにクリック1つで、株価情報やウェブサイトからのフィード、ニュースヘッドラインなど、自身の興味のある情報を表示できるようになったという。またこれらの情報は表示箇所を変更することも可能だ。
また、ユーザーインターフェースも改善され、最小限のクリック数で必要な情報にたどり着けるようになったと、ブログには書かれている。新システムではユーザーが検索を行った際の地域情報を履歴として残すため、ユーザーは次回以降の検索で新たに地域情報をタイプ入力する必要がなく、ドロップダウンメニューから情報を選択するだけで済む。
また最後に、Schacham氏は今回の改善点として検索アルゴリズムを挙げている。クエリの性質に応じた検索結果を返すようになったため、これからは検索結果に混在する通常のウェブページとモバイル用のページを取捨選択したり、「地域情報」「イメージ」「ウェブ」といった具合に検索のタイプを指定したりしなくても済むようになったと同氏は述べる。
GoogleにとってライバルにあたるYahooも20日に、携帯電話向けサービス「Yahoo Go for Mobile 2.0」で採用されていたモバイル検索アプリケーション「Yahoo oneSearch」を米国のモバイルウェブ上で利用できるようにしたと発表したばかりだ。このときもYahooは、Yahoo oneSearchでは、ユーザーが早く目的の情報にたどり着けるように工夫がなされていることをアピールしており、ReutersはYahooの動きを伝えるニュース記事で、ライバルのGoogleより一歩先んじる動きだと評していた。Reutersによると、Yahooの発表直後の時点ではGoogleを利用した場合、同じ情報にたどり着くまでにYahoo oneSearchより多くのステップを経る必要があったようだ。
しかし、米ZDNetでGooglig Googleブログを執筆するGarett Rogers氏は、Googling Googleブログに投稿した記事で刷新後のGoogleとYahooの双方のモバイル検索を改めて比較し、「Googleのサービスがとても良い。Yahooより良いと思う」と述べている。同氏は特に、Googleのサービスではメインページに地域をベースにした天気予報や映画情報を表示できる点を評し、「Yahooで天気予報の情報にアクセスするには最低でも3回、お気に入りの映画館の上映時間を調べようと思ったら2回はクリックする必要がある」と書いている。
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