ヤフーは9月28日、オンライン広告の掲載結果の測定に新しい計測方式「CSC(Client Side Counting)」を10月1日から導入すると発表した。従来方式であるウェブサーバからの広告配信数の計測に比べ、精度の高い計測が可能としている。
CSCは、広告が利用者のブラウザに実際に表示された回数をカウントする方式で、オンライン広告の業界団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)が提唱する国際的なカウント基準に合致する計測方式。この方式では、新たに設置する測定用サーバによって、実際に広告が表示されたことを示すビーコンを計測するため、計測精度を向上できる。
また、広告配信後の測定用サーバへのアクセスをもとにカウントするため、測定用サーバにアクセスしないほとんどのロボットやツール類の影響を排除できることも特徴となっている。ヤフーの社内実験の結果では、アクセスの2〜3%はロボットであったという。なお、CSCを利用することで、これまで計測できなかったサイトのキャッシュへのアクセスも計測できるようになり、より信頼性の高いデータが取得できるとのことだ。
ヤフーは他社のサイトにも同社が取り扱った広告を配信するサービスを提供している。他社の媒体であっても、ヤフー経由の広告についてはCSCが採用されるとのことだ。ヤフーでは、CSC計測方式の導入によって、オンライン広告への信頼の獲得に貢献するとしている。
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