ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)のWallopが米国時間9月26日にベータ版を発表した。同サイトでは、個人のプロフィールページの見栄えを良くするために、インタラクティブグラフィック(対話形式画像)機能などを有料で提供する。
Wallopは、2002年にMicrosoftの研究プロジェクトの1つとしてスタートしたが、その後、同社からスピンオフしている。今後は、FriendsterやMySpace.comといった大手SNSと競合することになる。
Wallopは、招待制のネットワークとして運営されており、HTMLに関する深い知識を必要としない無料のプロフィールカスタマイズ機能を提供している。また、Flash開発者やデザイナーが作成したインタラクティブなグラフィックや各種機能が利用可能な「Mod」と呼ばれる有料サービスも提供している。
Wallopのビジネスモデルは、ユーザーは自分のプロフィールを飾り立てたいと考えるという仮定の上に成り立っており、サイト上には、ポップアップ広告を含め、広告は掲載されていない。
Wallopの最高経営責任者(CEO)のKarl Jacob氏は、「長年、ソーシャルコンピューティングを真剣に研究した結果、明らかになったのは、(ソーシャルネットワーキングの流行は)単に技術だけの問題ではないということだ。技術は、これまでも限界があり、また多くの問題を抱えていた」とし、さらに「現在インターネット上では自己表現が流行しているということだ」と語った。
またWallopは26日、シリコンバレーのベンチャーキャピタルNorwest Venture Partnersを引受会社とする2回目の資金調達ラウンドで1000万ドルの資金を得たことを発表した。Wallopに前回出資したBay PartnersとConsor Capitalも今回の資金調達ラウンドに加わっている。
またMicrosoftもWallopの株式の一部を保有している。Wallopは、MicrosoftのIP Venturesプログラムと研究部門から生まれた。
Wallopは、今週サンディエゴで開催されるDemo Fall '06カンファレンスで、ソーシャルネットワーキングサイトのベータテスト版を披露する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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