劇中に登場するブラッドという子供の部屋のシーンでは、彼がMr.インクレディブルの熱烈なファンであることを示すために、さまざまなMr.インクレディブルグッズを散りばめた。ここに登場する人形や車は、映画公開にあわせて販売された実際のおもちゃのプロトタイプを映像として取り込んだものだ。
トポロス氏は、このような製作秘話を交えながら、「Mr.インクレディブル」の製作の模様を45分近くにわたって紹介し、その後、映画最新作の「カーズ」についても少し触れた。まだ映画を観ていない人のためにと、予告編の映像を使っての紹介となったが、空にたまに車の形をした雲が現れるといった秘話を紹介した。
Pixarの内情についてのエピソードも多く、Apple Store, Ginzaのシアターに置かれている椅子が、実はPixar本社の試写室で使われているのと同じであることなども紹介された。
トポロス氏の講演は突然決まり、前日に告知されただけにも関わらずApple Store, Ginzaのシアターは170人ほどの人で埋め尽くされた。開会1時間ほど前から人が集まり始め、15分前には用意された84席が埋まった。その後も講演が終わる直前まで立ち見客が増え続けた。
聴講者の中には、実際にコンピューターアニメーションを勉強している学生も多く、最後の質疑応答では専門的な質問が多く飛び交った。またトポロス氏に自分の作品を見てほしいと売り込む学生も多かった。
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