サメや巨大怪物を退治したいときは、隣に住むスーパーヒーローに助けを求めるに限る。
Walt Disneyは米国時間2月27日、「Mr.インクレディブル」でライバル各社を抑え、コンピュータアニメーション映画部門のアカデミー賞を勝ち取った。最優秀長編アニメ映画賞を受賞した同作品は、郊外の家でひっそりと暮らすことを余儀なくされたスーパーヒーローの一家が、最後には復活を遂げ、世界を救うという物語だ。
Pixar Animation Studiosによるこのアクションコメディーは、ライバルのDreamWorks Animationが制作した「シャーク・テイル」と「シュレック2」を抑えてオスカーを獲得した。DreamWorksは、優しい怪物を扱った2001年作品の「シュレック」で、その年新設されたアニメ作品部門のオスカーを獲得している。一方PixarとDisneyも、迷子の魚を主人公にした2003年の海中アドベンチャー作品「ファインディング・ニモ」で同賞を受賞した経験がある。
興行面では「シュレック2」のほうが勝利を収めた。同作品は全世界で9億1900万ドルと、2004年度最高の興行収益を挙げていた。しかし、「Mr.インクレディブル」も興行は好調で、数カ月遅れの公開ながら、世界全体で6億2500万ドルを稼ぎ出していた。
Pixarは「Mr.インクレディブル」で、1960年代からテレビアニメに出てきた2Dの登場人物をベースにし、海の生物やおとぎ話の登場人物ではない、人間のアニメ化という新分野を開拓した。同作品は27日、音響効果賞も受賞したが、音響編集賞と脚本賞は受賞を逃した。
これらのような長編CGアニメ作品は、驚くべき視覚効果、強烈な脚本、そして巧妙なストーリー展開によって、評論家や一般大衆から支持を獲得している。しかし、アニメ映画業界自体もその基盤となる技術もまだ登場したばかりだ。
DisneyとPixarがこれまで世に送り出した作品のなかには、「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」などがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」