先週、サンフランシスコに拠点を置くさまざまな報道機関が、あるひき逃げ事件に関するニュースを報じていた。それによると、警察が、あきらかにジョギング中に事故にあったとおぼしき女性が意識不明で倒れているのを発見したが、女性の携帯していた「iPod」を手がかりに、Apple Computerに問い合わせ、この女性の身元を割り出すことができたという。
被害者の女性(27歳)は3月2日早朝に、プレシディオ公園の近くをジョギングしていた際、車に跳ね飛ばされたという。
3月3日の時点では、Appleは本件に関してコメントや事実関係の確認を控えている。しかし、NBC11などの報道によれば、女性が身元を証明するものを何も所持していなかったので、捜査員は彼女の携帯していたiPodをApple Storeに持ち込み、Apple本社に問い合わせたという。Appleは女性のiPodの登録情報を元に身元を照会したと思われる。
この女性がiPodを携帯していなければ、現在も身元不明のままだったかもしれない。3月3日現在、彼女の容態はいまだ危険な状態が続いている。
しかし、この件に関して、Appleが個人の情報を開示する状況や基準とはどのようなものなのか、警察は令状を用意する必要があるのか、犯罪現場に第三者のiPodが置いてあったらどうなるのだろうか、そしてその時は多少なりとも、事件の容疑がかかったり、関与を疑われたりするのだろうか、といったさまざまな疑問が浮かんでくる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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