Yahooは米国時間11日にも、電子メールやその他のデスクトップファイルを検索するためのコンシューマ向けソフトウェアを発表すると見られているが、この市場にはすでに他の大手インターネット企業各社が参入している。
Yahooは昨年12月に、デスクトップ検索ソフトのテストをまもなく開始すると発表していた。これは同社がX1 Technologiesからライセンス提供を受けた技術をもとに開発したものだ。同社は11日に、このソフトウェアを同社ウェブサイト(desktop.yahoo.com)から無償でダウンロードできるようにし、同市場に正式に参入する。
Yahooは、MicrosoftやGoogle、Ask Jeevesといった競合企業の後を追って、デスクトップ検索分野に参入することになる。競合各社はいずれも昨年後半にこの市場に参入していた。この市場は、自社サービスを繰り返し利用してくれるロイヤリティの高いユーザーの獲得につながるほか、パーソナライズされた広告を提供する場になる可能性も高いため、技術革新の場として盛り上がりをみせている。
Yahooから新たに登場するソフトウェアは、Microsoftの電子メールアプリケーションであるOutlookやOutlook Expressのツールバーとしても、また単独のソフトウェアとしても機能する。同ソフトは、楽曲や写真、PDFなどをはじめとする200種類以上ものファイル形式に対応する。
ライバル企業から提供されているものと違い、Yahooのソフトウェアには、ファイルサイズやファイル名、日付、時間などを入力するために用意された検索ボックスに1文字か2文字入力するだけで、検索結果をさらに絞り込んだり、ソートしたりすることができる機能が搭載されている。
検索エンジン業界の情報を提供するウェブサイトSearchDayのエディターChris Shermanは、このソート機能について、MSNやGoogleのものより優れていると述べている。その一方で、Yahooのデスクトップ検索は、ウェブ検索と連動していないと同氏はいう(ユーザーがウェブ検索を実行しようとすると、同ソフトウェアはブラウザを立ち上げる)。
しかし、Yahooは同ソフトウェアに改良を加えていくことを約束している。「ベータ版のデスクトップ検索ツールを使うと、まるでYahooの検索エンジンにインデックス化されているかのような感覚で、自分の個人データがデスクトップ検索とリンクされるのをユーザーは体験できる。このソフトの機能は今後短期間に拡張される」と同社のメディア&デスクトップ検索担当ディレクターBradley Horowitzは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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