Yahooは来年1月初旬にデスクトップ検索プログラムのテストを開始する。
Yahooは米国時間9日、X1 Technologiesと提携し、デスクトップ検索用のフリーソフトウェアを配布する予定だと述べた。このツールを使えば、電子メールやWordファイル、PDFファイル、音楽ファイル、写真など、PCのハードディスク上に保存されたコンテンツが検索可能になる。Yahooのブランド名を冠したこのアプリケーションは、来年の1月初旬にリリースされる予定。ユーザーはYahoo Searchでウェブを検索するような感覚でこのアプリケーションを利用し、PC内のファイルを検索できるが、将来はYahooが提供するインスタントメッセンジャーのアーカイブや、アドレス帳、無料電子メールサービスにまで検索範囲が広がる予定だ。
「いまのところ、デスクトップ検索といえばユーザーのハードディスク内の情報検索を指す。だが、将来はどこに保管された情報であろうが、ユーザーにとって最も大切な情報を見つけ出すことを指すようになるだろう」とYahooのJeff Weiner(検索&マーケットプレイス担当バイスプレジデント)は述べている。
X1とYahooの提携に関する金銭面の詳細は明らかにされていない。X1を設立したのは、Idealabの最高経営責任者(CEO)Bill Gross。商業検索を行うYahooの子会社Overture Servicesを創業したのも同氏である。
デスクトップ検索は、主要な検索プロバイダやウェブポータル、ソフトウェアメーカー各社が力を入れて開発に取り組んでいる分野だ。ハードディスク上のファイルを探すには、現在のオペレーティングシステムに搭載されているような検索機能では不十分な面があるため、多くの企業がPCに保管された膨大な個人データを整理したり、探し出したりする方法を自分たちで改善できると信じている。またデスクトップ検索はYahooやGoogleのような検索企業にとって、パーソナライズされた広告を個人に配信する新しいチャネルとなる可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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