くっきりと分かれる反応
あるCDにrootkitが搭載されているという情報は、タイトルごとに広がるタイミングに差が出た。Van Zantのアルバムにrootkitが搭載されているという情報は11月1日までに伝わった。だが、AnastasioやCeline Dionのアルバムへの搭載は、その1週間後にElectronic Frontier Foundationがリストを配布するまで明らかにされず、またChayanneのアルバムをはじめとするほかの数十タイトルについては、先週ソニーBMGが公表したことで、やっと明らかになった。
一方、ネット上での反応はすさまじい。Amazon.comが扱うVan Zantのアルバムには、多くのレビューが寄せられ、抜粋された255件が公開されているが、これらを見るとソニーBMGのニュースに対する怒りの声が明らかになってくる。
Amazon.comのVan Zantページの先頭に目立つように表示された消費者のレビューには、「購入するな--PCに危険なソフトウェアがインストールされてしまう」とある。この書き込みは、評価した745人中741人が「helpful(役に立った)」と採点している。
また、あるIT専門家が書き込んだ長文で歯切れの良いレビューには、「ボイコットなどどうでもいい。ソニーを処刑しろ」と書かれている。
しかし、実店舗の方ではそれほど目立った反応はない。Amoeba Recordsのある店長は、苦情は全く聞かれないと述べている。カリフォルニア州バークレーにある同店は、米国最大級の規模を誇り、最も成功している独立系レコード店の1つ。
Amoebaの店長Allen Lewitesは、「これらのディスクを購入したためにコンピュータにウイルスが感染した、という苦情を言いに来る顧客は1人もいない。レコード会社が何をしようと、だれも気にしないと思う」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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