最新調査によると日刊紙の発行部数は減少傾向にあるが、一流紙のウェブサイトは順調に伸びているという。
オンライン新聞サイトは、前年比で11%の成長を遂げ、3930万人の訪問客を記録した。調査会社Nielsen/NetRatingsが米国時間15日に発表したデータによると、この伸び率は、3%程度にとどまった新規インターネットユーザーの伸び率をはるかに上回るものだという。
さらに同調査によると、米国のインターネットユーザーの4人に1人は、新聞のオンライン版を読んでいるという。
新聞読者の約22%がオンライン版を好む一方、7%が紙ベースの新聞とオンライン版を読む時間を振り分けていることが、調査からわかった。大多数にあたる71%の読者は、いまだに紙ベースの新聞を好んでいると、Nielsen/ NetRatingsは述べている。
調査対象となったオンライン新聞のうち、第1位に輝いたのはNYTimes.comで、10月に1140万人の訪問者を記録した。先ごろ同紙は、有料制を導入したが、2カ月もたたないうちに購読者が27万人に達したと報告した。
第2位には1040万人の訪問者を記録したUSAToday.com、第3位には810万人のWashingtonPost.comが入った。LATimes.comとSFGate.comは、それぞれ390万人の訪問者を記録し、並んでトップ5入りした。
「オンライン新聞の伸びは、各社が読者に独自のインセンティブを提供していることを示すものだ」とNielsen/NetRatingsシニアメディアアナリストのGerry Davisonは声明のなかで述べた。
「一流紙すべてでないとしても、ほとんどのサイトはブログ、ポッドキャストやストリーミングビデオや音声のようなインタラクティブ要素を提供している。これらの機能は、最新情報をいち早く手にいれたいというインターネットユーザーの願望と相まって、ニュースソースとしてのオンライン新聞サイトをますます魅力あるものにしている」
オンライン新聞が成長する一方、紙ベースの新聞は打撃を受けている。発行部数監査機関(ABC)は、先週、米国のトップ20紙の発行部数が9月締めの半期で2.6%落ち込んだと発表した。これは1991年以降の各半期で最大の下落率となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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