米Googleは、デスクトップ検索ツール「Google Desktop」の新バージョン「Google Desktop 2」(ベータ版)を公開した。現在は英語版しかない。Google Desktop 2では、これまでのようにタスクバー上に検索枠を設置する「デスクバー」タイプのみならず、検索枠を自由な場所に設置できる「フローティングデスクバー」タイプや、デスクトップの脇に置いてさまざまな情報を表示させる「サイドバー」タイプでの利用が可能だ。
サイドバータイプのGoogle Desktopでは、ニュースやRSSフィードなど、ユーザーが必要とする情報をパーソナライズして表示させることができる。サイドバーに用意されているプラグインは、メールの通知機能、ニュースヘッドラインの表示、気象情報、株価情報、RSSフィード機能などだ。例えば、メールの通知機能では、送信者とサブジェクトが表示され、クリックすると詳細を読むことができる。ニュースヘッドラインや気象情報、株価情報、RSSフィードでも同様に、最低限必要な内容がサイドバーに表示され、クリックすると詳細情報を見ることができる。
また、サイドバーには写真閲覧機能やメモ帳機能、クイックビュー機能なども備わっている。写真閲覧機能では、ユーザーのPC上にある写真やウェブ上の写真をスライドショーにて表示できる。メモ帳機能では、タイプした内容がサイドバー上で自動的に保存されるので、保存し忘れることがないのはもちろん、メモをファイルとして保存することも消去することも可能だ。クイックビュー機能は、ウェブサイトのお気に入りを表示するもので、ダブルクリックしてそのサイトに直接閲覧できる。
このサイドバータイプのツールは、7月に米Yahooが買収したウィジェットエンジン「Konfabulator」と同じようなものだ(関連記事)。Konfabulatorでも、Google Desktopのサイドバーと同じように、新着ニュースや写真が表示できる。
Google Desktop 2ではサイドバー以外にも、例えばMicrosoft Wordなどのアプリケーションを立ち上げる際、検索窓で「wor」と途中まで打ち込むだけでアプリケーションを検索し、検索結果の中からアプリケーションをすぐに立ち上げることができる「Quick Find」機能などが加わっている。
このほか、「Google Desktop Plug-in Download page」では、「Todo」や「System Monitor」などサイドバーのプラグインソフトが多数紹介されている。
左がYahoo!の「Konfabulator」で、右が新しい「Google Desktop 2」のサイドバー形体。 |
「Google Desktop 2」にはサイドバー形体の他に、これまでと同様にタスクバーに表示される「デスクバー」形体(左)と、デスクトップの好きな場所に表示できる「フローティングデスクバー」形体(右)がある。日本語のGoogle Desktopをインストールしていた場合、いったんアンインストールすれば(検索インデックスを残すこともできる)、英語版のGoogle Desktop 2をインストールできる。メニューなどは英語だが、検索などで日本語が使える。 |
プラグインページには豊富なプラグインソフトが紹介され、ランキングも掲載されている。左下には日本でヘビーユーザーを中心に人気のBecky!のメールが検索できるプラグインが紹介されている。 |
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