米Microsoftは7月24日(米国時間)、地図情報サービス「MSN Virtual Earth」のベータ版を発表した。衛星写真と地図の2種類が表示でき、その地域にある店舗などの情報が検索できる。
衛星写真は道路の画像データを重ね合わせた形で表示される。この衛星写真は同社のTerraServer-USAのデータを利用した。ただし道路などの詳細情報が表示されるのは米国内の地図のみで、日本の情報は都市名などしか表示されない。
「Locate Me link」という機能を使うとユーザーが現在いる場所を特定し、その場所の地図を表示する。Location Finderというソフトをインストールし、無線LANを使って同サイトにアクセスすると、アクセスポイントの情報を元にユーザーのいる場所を把握する。ソフトを入れていない場合はIPアドレスを利用して位置を特定する。
住所や電話番号、位置情報などの店舗情報は地図上にポップアップで表示される。また、その店舗の名前、住所を「Scratch Pad」に保存し、画面上に常に表示させることもできる。
「Permalink」という機能を使うと、その地図情報をすぐに表示させるためのURLが作られる。これを使ってブックマークをしたり、友人にメールで地図情報を教えたりすることができる。
このサービスはGoogleの地図情報サービス「Google Maps」への対抗策と考えられる。ただし、Virtual Earthを使ってユーザーがアプリケーションを開発できるようなツールを提供するサードパーティのサイト「Via Virtual Earth」はFAQの中で、「開発陣はVirtual Earthの開発に2005年初頭から取り組んでおり、このプロジェクトには相当な期間が費やされている」として、Google Mapsとは関係ないとわざわざ強調している。
Microsoftでは2005年末にもベータ版の次期バージョンをリリースする計画だ。ここでは45度の角度からも地図が表示できるようにするとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力