複数のニュース報道によると、全米レコード協会(RIAA)は、著作権で保護された音楽ファイルをオンラインで違法共有している個人に対する、赦免プログラムを拡張するという。
RIAAは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に1000通以上の召喚状を送り、著作権保護されたコンテンツを違法に共有している人々の名前を明らかにするよう要求してきた。しかし5日(米国時間)に複数のニュースが報じたところによると、RIAAはこのうち一部を取りやめるという。この報道によると、赦免プログラムの対象が、召喚プロセスで特定されていない個人や、現在RIAAとの裁判に関わっている個人に広げられるという。ファイルの商用交換は赦免の対象になっていない。
CNET News.comはRIAAの代表者に、報じられているプログラムについてコメントを求めたが、応じられなかった。
RIAAは、個人ユーザーが不正な音楽ファイル全てをコンピュータから削除し、不正に入手したコンテンツのハードコピーを破棄し、今後ファイル交換は行なわないことを約束するならば、その個人の罪を許すことにするとの情報筋の話を、複数のメディアが伝えている。この情報筋は、RIAAの同プログラムでは、個人に対して、公証された詫び状の提出が求められる、とも語ったという。
RIAAは、著作権保護されたファイルを交換しているユーザーを追及する計画を進めているが、この計画をうまくかわそうとしている個人に対しては、別のそれほど魅力のない選択肢を提供している。「Jane Doe」という名の匿名女性ユーザーを相手取った訴訟では、RIAAは個人の共有ファイルから、問題のコンテンツがどのように入手され、扱われたかについて、具体的な情報が得られることを証明した。Jane Doeは、RIAAが申請した召喚状は違憲だとして、裁判所に異議申し立てを行なっている。
RIAAは、今や消滅したNapsterのサービスで、楽曲の「指紋」と呼ばれる特徴に合致するファイルの詳細が同定されていたと述べている。あらゆる証拠が、Jane Doeが「音楽の違法なダウンロードおよび配信に、頻繁かつ重大に関わっていた」ことを示しているという。RIAAは今後も、召喚状申請によって特定された個人や企業に対する追求を、積極的に続けていく方針を示している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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