Micron Technologyは米国時間8月5日、最大容量256Gバイトのソリッドステートドライブ(SSD)を第4四半期に出荷することを発表した。1Gバイト当たりの価格は既存ドライブの3分の1になるという。
Micronの「RealSSD」製品はエンタープライズ、ノートPCの両市場をターゲットにしており、ノートPC向けドライブは大幅に値下げされている。IntelとMicronはフラッシュメモリの共同製造で提携しており、同社の大容量SSD市場への参入は、2008年内にIntelによるSSD発表があるのではないかと予感させる。
エンタープライズ向けの「P200」ドライブにはシングルレベルセル(SLC)テクノロジが使われている。一方、それよりも低価格な個人ユーザー向けの「C200」ドライブはマルチレベルセル(MLC)がベースになっている。MLCでは、より容量の大きいドライブを低価格で製造できるが、SLCほど高速でなく、本質的に信頼性もSLCほどではない。SLCのソリッドステートドライブは現在、Apple の「MacBook Air」「ThinkPad X300」などのノートPCで使われているが、ほとんどの場合、将来のノートPCモデルではMLCドライブに置き換えられる見込みだ。
MLCテクノロジをベースにしたRealSSD C200ドライブには、2.5インチ、1.8インチモデルが用意される。2.5インチモデルの容量は最大256Gバイトで、現在の主力ノートPCのハードディスクドライブの容量に匹敵する。一方、1.8インチC200の容量は記録密度の差で32〜128Gバイトの範囲になると、Micronは述べている。
現在、市販されている多くのSSDには、より低速なパラレルATA(PATA)インターフェースが搭載されているが、これまでの多くのSSDと一線を画するC200には、毎秒3Gビットの高速シリアルATA(SATA)インターフェースが搭載される。C200の読み取り速度は最高で毎秒250Mバイト、書き込み速度は最高で毎秒100Mバイトになると、Micronは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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