また、SP1の内容やタイミングがVistaへの移行を計画する大企業にどのような影響を与えるか、という大事な問題がある。だが、IDCのアナリストであるAl Gillen氏は、さほど影響はないと予想している。
「これによってWindows Vistaの導入状況が根本的に変わることはない」とGillen氏は語っている。
Microsoftは、Vistaはその発売初年度にWindows XPの時の2倍のスピードで企業の同OSへの移行が進むだろうとし、企業のVista導入に関して野心的な目標を示してきた。
Gillen氏は、企業は前バージョンとおおむね同じペースで移行を進めているようだと述べる。
Microsoftは、Windows XP向けの今後のアップデートについてあまり詳細に触れていないが、2001年10月発売の同OS用にとって最後の重要なアップデートになる予定だと述べている。
Boettcher氏は、「あまり話すことはない。Windows XP用としては本当の最終(パッチ)だ」と語っている。
Vista用サービスパックについてMicrosoftが最後に詳細に触れたのは6月に提出された裁判書類のなかだった。そのなかで同社は、Googleからの苦情を受け、Vistaのデスクトップ検索機能に変更を加えることに同意していた。Microsoftは提出書類のなかで、これらの変更はSP1のなかで行い、Vista SP1のベータ版を2007年中に登場するとしていた。
MicrosoftのシニアプロダクトマネージャーであるMike Burk氏は28日、ベータではデスクトップ検索昨日の変更が行われず、後日変更を加えると述べた。同社は翌29日、実際には検索関連の変更が数週間以内のテスト開始時までにSP1ベータに加えられることを明かした。
以上のほか、MicrosoftはVista SP1が登場するという点を除き、コメントを固く拒否している。また、同OSに対するオンラインアップデートが行われていることを考慮すると、最近はサービスパックもさほど重要ではなくなった、とも主張している。
しかし、サービスパックが登場するまで企業が新製品の採用を待つ必要はない、とMicrosoftが訴える一方、Boettcher氏は、主力ソフトウェアリリースの最初のサービスパックが一部の顧客にとって心理的節目になることも認める。
Boettcher氏は、「このような見方は一朝一夕に変わるものではない」と語っている。
Microsoftでは、オンラインアップデートサービス経由でパッチを1つずつ配布することが多くなったが、1度に1つのパッチという形を望まない顧客もいる。Boettcher氏は、「一部には、これらをすべてまとめて欲しいとの声もある。だが、一定期間はわれわれもこの形を続けることになる」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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