Linuxのディストリビューション「Ubuntu」の開発を支援するCanonicalが、小型モバイル機器向けの新しいLinuxの主要な機能について発表した。
Canonicalは現地時間2007年6月5日から9日まで台湾で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2007」で、モバイル向けLinux「Ubuntu Mobile and Embedded Edition」の詳細を発表した。同社によると、ビデオ、音声、フル機能のインターネット閲覧が可能なバージョンの初リリースは、2007年の10月に予定されている。
Ubuntu Mobile and Embedded Editionは、低消費電力プロセッサと小型キーボードを搭載するIntelのMobile Internet Deviceプラットフォームでの利用が想定されている。4月に北京で行われたIntel Developer Forum(IDF)でIntelは、Red Flag Linuxとの協力以外に、UbuntuおよびMobile Internet Deviceでの取り組みも発表していた。
Canonicalは発表の中で、「Ubuntu Mobile and Embedded Editionでは、起動およびレジュームが高速化され、メモリやディスクを占有する容量が小さくなる」と述べている。
Ubuntuの最高技術責任者(CTO)であるMatt Zimmerman氏は5月にUbuntuのメーリングリストで、モバイル機器向けソフトウェアの開発を明かしていた。
「新しい種類のモバイル機器、つまりインターネットが利用できる、グラフィカルな手のひらサイズの小さなタブレットによって、コミュニケーションと共同作業のあり方が一変することははっきりしている。新しい機器はオープンソースソフトウェアに対し、革新的なグラフィカルインターフェース、消費電力管理の改善、さらなる応答性を要求している」(Zimmerman氏)
CanonicalのUbuntuは、「Red Hat Enterprise Linux」やNovellの「SUSE Linux Enterprise Server」といった他のLinuxと競合関係にあり、現在人気が上昇している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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