Windows XPは、予想以上の長期にわたって利用され、「サービスパック」と呼ばれる大規模な暫定アップデートが何度もリリースされたことで、ドライバやサードパーティーアプリケーションのサポートが安定している。だが、一部のサードパーティーソフトウェアや、ハードウェアを接続するための多くのドライバは、Vista向けに書き直す必要があった。それも、まだすべてが出そろったわけではない。大半のアナリストの予想では、大企業がVistaを日常業務に使用するのは、早くても最初のサービスパック導入以降になるという。
しかしBallmer氏は、企業各社はサービスパックが出るまで採用を待つ必要はない、とこれを一蹴した。同氏は、「われわれとしては最も品質の高いOSを作り上げた。多くの顧客が導入を待ち遠しいと考えている。Vistaのアップグレードサイクルは、Windows XPよりも早く一気に進むだろう」と語っている。
強気のMicrosoftは、相当数のVistaが数カ月以内に採用されると予想している。Ballmer氏によると、今回は同社製品史上最大規模の宣伝を展開していくという。同氏は、VistaとOffice 2007のマーケティングには「膨大な資金を投入する。Windows 95とOffice 95に投じた金額を上回る」と語っている。
VistaもOfficeも、当初は2006年のホリデーシーズンに間に合うよう店頭に並び、新しいPCに搭載される予定だった。しかし、Microsoftは3月、大企業には両製品を2006年中に提供するが一般発売は1月に延期する、と明かしていた。
30日に発表されたVista、Office 2007、およびExchange Server 2007の3製品は、Microsoftの「Developer Network」および「TechNet」の両サービスを通じて法人顧客に提供されている。同社では、これらの製品をさまざまなビジネスライセンスパッケージで販売する。
Ballmer氏によると、今回の発売イベントを皮切りに、2007年は各種製品のリリースが続くという。同氏は、「2007年にはクライアントとサーバの新しいセットが登場する。一連の技術革新の成果により、法人顧客向けに30種類以上の新製品がある」と語っている。
現在「Longhorn Server」と呼ばれており、2007年の発売が見込まれるサーバ版Windowsの新バージョンもこのような製品の1つだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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