Apple Computerは米国時間4日、ラックマウント式サーバXserveの高速バージョンとXsanストレージファイルシステムの最終版をリリースした。
同社は今後、2基の2.3GHzプロセッサを搭載したXserveの新バージョンを提供することになるが、これは今までバージニア工科大にしか提供していなかったモデル。同大学はこのXserveを使って、System Xというスーパーコンピュータを構築している。
「われわれは今後すべてのユーザーに対して新型Xserveを提供する」と、AppleのAlex Grossman(製品マーケティンググループ、サーバおよびストレージハードウェア担当ディレクタ)は述べている。なお、Xserveのこれまでの最高位機種は2.0GHzのデュアルプロセッサを搭載したものだった。
Xserveの新製品の価格はこれまでのものと変わらないが、光学ドライブが強化された結果、コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW)が標準装備となった。Grossmanによると、これは多くの企業がDVDでソフトウェアを配布するようになっていることに対応するためだという。またオプションでDVDへの書き込みが可能なSuperDrive(DVD-R/CD-RW)を選ぶこともできるようになった。
2基の2.3GHzプロセッサを搭載したシステムの価格は3999ドルで、また1基の2.0GHzプロセッサを搭載したシステムは2999ドルで販売される。どちらのシステムにも、Mac OS X Serverの無制限クライアントバージョンが付属する。Appleはまたクラスタコンピュータ向けのXserveも提供するが、これには高速なプロセッサと10クライアントライセンス付きのMac OS X Serverが付属し、価格は2999ドル。また2.3GHzのマシンには、より高速な1.15GHzのシステムバスが搭載されている。
Xserveの新製品に加え、Appleは同日、Xsanのバージョン1.0もリリースした。このストレージ機器向けのファイルシステムは、昨年のほとんどを費やしてテストされていたもので、Appleでは当初12月半ばまでに同製品をリリースする予定だったが、先月リリースが年明けにずれ込むと発表していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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