インテル:「未来のノートPCは、高性能で長時間駆動」

Rupert Goodwins (ZDNet UK)2004年09月10日 10時17分

 サンフランシスコ発--Intelは、今週当地で開催中のIntel Developer Forumにおいて、モバイルコンピューティングの分野で大きな技術革新が起こるとの予測を発表した。

 Intelのモバイルプラットフォームグループ担当ゼネラルマネジャー、Anand Chandrasekherは、基調講演とその後に開かれた説明会のなかで、Centrinoブランドの次世代チップのリリーススケジュールを明らかにした。また他の幹部らは、新型チップやバッテリ、ディスプレイの進展について言及した。これらすべてが組み合わさると、2010年までには軽量のノートPCなどでデスクトップ機に相当する性能を実現でき、また駆動時間も最大で8時間に達するという。

 Chandrasekherは米国時間8日、「ノートPCは職場と家庭の両方で使われるデバイスだ。エンドユーザーは、ワイヤレス機能、長時間のバッテリ寿命、高いパフォーマンス、洗練されたデザインのハードウェアを望んでいる。これらはすべて同時に成り立つものではなく、そこに挑戦しがいのある技術的な課題が生まれてくる」と語った。

 「Sonoma」という開発コード名の次期ノートブックプラットフォームには、最新のPentium Mプロセッサ、来年初めに登場予定のAlvisoサポートチップ、そしてIntelの802.11a/b/gワイヤレスアダプタが搭載されることになっている。

 モバイルプラットフォームのマーケティングディレクター、Mooly Edenは、「802.11a/b/gは、企業の標準になると確信している。この機能があれば、将来もクライアント機を使い続けることができる」と語った。

 同氏はさらに、Intelが最近、Centrinoを搭載するクライアント機でホットスポットやワイヤレスゲートウェイを利用する際の使いやすさを保証する「Wireless Verification Program」に、802.11aのテストを導入したことも明らかにした。

 「自分がワイヤレスネットワーキングを利用し始めた当初は、『大勢の親切な人の助けがないと使えない』という意味では、確かにユーザーフレンドリーだった。だが現在では、Linksysなどと協力することで、アクセスポイントの設定項目を20段階から3段階にまで減らすことができた」(Eden)

 Intelはまた、Alvisoが内蔵するグラフィック機能を使って、38フレーム/秒 (fps)のビデオゲームを動かすデモを行い、現行チップセットによる28fpsの映像との比較を見せた。「内蔵グラフィックの性能は向上の一途をたどっている。企業での利用や、大半の消費者のニーズには十分以上の力を持つようになった。グラフィックカードが別途必要になる分野は本格的なゲームやワークステーションでの作業しか考えられない」とEdenは語った。また、ディスプレイに暗いイメージが表示されている時には、それを検知してバックライトの明るさを落とす回路によって、省電力化も図られている。

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