ZDNet Germanyの研究所が発表したベンチマークによると、Advanced Micro Devices(AMD)のトップエンドデスクトッププロセッサのほうが、Intelよりもほとんどのアプリケーションにおいて高速だという。
このテストでは、Intelの3.6GHz Pentium 4 560と3.4GHz Pentium 4 550は、AMDの同等レベルのプロセッサの性能をしのぐことができなかった。両Pentiumとも新Prescottコアとオンボードの1MB Level 2キャッシュを搭載しているモデルで、テストでは2.4GHzのAthlon 64 3800+および2.2GHz 3500+と比較された。
このベンチマークでは、オフィスアプリケーションやインターネットアプリケーション、および3DゲームでAthlon 64のほうが優れているとの結果が出た、とZDNet Germanyの研究所でテストを実施したシニアエディターKai Schmererは述べている。
しかしすべてのテストでAMDプロセッサがトップの成績だったわけではない。「Pentium 4は最適化されたソフトウェア、特に3Dやビデオレンダリングで高スコアを記録した。マルチタスクのテストでも、IntelのPentium 4の方が優れていた」(Schmerer)
ビジネス上のパフォーマンスや、ビデオファイルの変換やPowerPointプレゼンテーションといったコンテンツ作成タスクを計るWinstoneベンチマークテストでは、AMDチップのほうがIntelチップより10〜16%高速だった。しかしマルチタスクのテストでは、IntelのHyper-Threading技術が功を奏し、Intelチップのほうが9%高速となった。
今回のテストは全体的に、主要アプリケーションにおいてはAMDチップに有利な結果となった。AMDのパーツのほうが安価で放出熱が少ないことを考えると、Intelにとっては厳しい状況となる可能性がある。3800+チップはアイドル時の消費電力が91ワットで、フル稼働時には172ワットを消費する。一方、Pentium 4 560の消費電力はアイドル時で155ワット、フル稼働時には258ワットとなる。
AMDチップの消費電力が低く抑えられているのは、クロック周波数が低いことと、同社がSilicon-on-Insulator技術を採用していることによる。
AMDの64ビットチップはさらに、特定のウイルス攻撃から身を守る「NX」(No Execute)機能をサポートしている。(Intelは、年内にPentium 4でNX機能をサポートすると発表している。)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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