Microsoftは、同社製品でのJava Virtual Machine(JVM)のサポートを2007年末まで延長する。
Microsoftは、Sun Microsystemsとの間でJavaライセンスの延長に合意し、Microsoftは今後も引き続き自社のJVMをサポートできるようになったとの告知を、同社の開発者向けウェブサイトに4月8日(米国時間)付けで掲載した。MicrosoftのJVMは、旧バージョンのMicrosoft Officeなど多数のWindowsパソコン用アプリケーションでJavaプログラムを実行するのに必要なソフトウェアだ。
MicrosoftはすでにMicrosoft JVMの配布を停止しており、今後もMicrosoft JVMの機能強化を行うことはないとしている。
MicrosoftのJavaサポート延長は、同社とSunの協力関係が結実した最初の例と言えるだろう。両社は今月、係争中の訴訟を停止し、製品の相互運用性実現に向けて共同で取り組んでいくとする内容の全面的合意に達していた。
この和解に至るまで、MicrosoftのJVMライセンスは長らく両社の間での法的な争点となっていた。Sunはこの訴訟で、Microsoftが同社のライセンス条項に違反したと主張していた。
両社は2001年に、Microsoftが2004年1月までにMicrosoft JVMを含む製品の出荷を停止することで和解に達した。昨年10月にはこの期限が2004年9月まで延長されている。今回、SunとMicrosoftとの最新合意により、サポート期限は2007年12月31日まで再度延長されることになった。
Microsoftでは、Sunなど同社以外のJVMには最新機能やバグ修正が盛り込まれているとして、これらのJVMにアップグレードするよう顧客に呼びかけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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