ソフトウェアメーカーの米Symantecは米国時間30日、同社のNorton PCセキュリティパッケージの最新版をインストールした120万人のユーザーのなかで、新しいコピー防止技術のためにソフトウェアを使用できなくなったユーザーがいたことを認めた。
一部のユーザーは、Norton Antivirus 2004、Norton Internet Security 2004、Norton Antispam 2004とNorton SystemWorks 2004を含む米国版と英国版のパッケージが、PCがリブートされるたびに、誤ってプロダクト・アクティベーションコードを確認してくると、Symantecに苦情を訴えた。最終的にソフトウェアはユーザーに対し、アクティベーション機能が制限回数に達したことを通知し、ソフトウェアは機能しなくなるという。
「昨夜の時点で、エンジニアは、ある特定のタイプのマシン上で問題を再現することができた。この問題は、プロダクト・アクティベーション開発チームにとって最優先事項だ」と、Symantec上級プロダクトマネージャーのDel Smithは述べた。
同氏は、この問題を特定するのが困難だと述べ、同社のサイトへアクセスし、Symantec Automated Support Assistantを実行して、特定のPCに関するデータを提供するようにユーザーに依頼した。また、同氏はこの問題に遭遇したユーザーに対し、PCを再起動しないように呼びかけた。
これでSymantecは、プロダクト・アクティベーションに関して問題を抱えるソフトウェアメーカーの仲間入りをしたことになる。プロダクト・アクティベーションとは、自社のソフトを特定のPCに関連づけるという論争を巻き起こしているコピー防止技法。Symantecは年間、少なくとも360万もの海賊版が違法に販売されていると見ている。これは同社と、何も怪しまずに購入し、後に期待通りに動作しないことに気づく、ユーザーの両方にとって悩みの種となっている。
初めてプロダクト・アクティベーションを大々的に採用した大手ソフトウェアメーカーは米Microsoftだ。同社は、Windows XPオペレーティングシステムでこれを導入し、PCのハードウェアのちょっとした変更で同技術が問題を起す可能性があるという懸念を緩和した。
会計ソフトとサービスを提供する米Intuitは、同社の税処理ソフトTurboTaxの最新版でプロダクト・アクティベーションを導入した際に、大きな非難を浴びた。
Intuitのコピー防止技術は米Macrovisionのソフトウェアに基づいている。現在、Macrovisionはこの技法をより受け入れやすいものにすることに取り組んでいる。
SymantecのソフトウェアアクティベーションはMacrovisionの技術には基づいていないとSmithは述べ、同社は昨年、広範な試験を行ったが、まったく問題はなかった、と付け加えた。Symantecのシステムは、PC構成を特定するユニークな英数字コードを生成し、それを特定のソフトウェアのプロダクトキーに結びつけるというものだ。同コードは、ライセンス情報をPCのハードディスクに格納し、同一のプロダクトキーに対し最高5回までのアクティベーションしか認めていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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