米Macromediaは、一般企業ユーザー向けウェブパブリッシングアプリケーションをアップデートする。新バージョンでは、Macオペレーティングシステムのサポートを追加し、さらに議論の的となっている著作権保護テクノロジーを統合する。
同社は15日(米国時間)に「Contribute」アプリケーションのバージョン2を発表する予定だ。Contributeは昨年発表された一連のツールで、これを使えば技術に詳しくない一般社員でも、ウェブサイトのコンテンツを更新・管理できるようになる。
この新バージョンは、「プロダクト・アクティベーション」技術を採用する最初のMacromedia製品となる。これは、ますます多く用いられるようになっている著作権保護技術で、ソフトウェアのインストール過程で当該ソフトウェアと特定のPCを結びつけるというもの。
米MicrosoftはWindows XPで同テクノロジーを導入し、また米IntuitもTurboTax税務ソフトの最新版でこれに追従した。両方の場合とも、インストールの際にバグが多く、アップグレードしたPCコンポーネントと一緒に使うと問題が発生するなど、ユーザーからの不満が広がっていた。Intuitは後にこの技術を撤回し、TurboTaxの将来のバージョンではプロダクト・アクティベーションを採用しないと発表した。
プロダクト・アクティベーションのほかに、Contribute 2に関する大きな話題は、Apple Computerの最新オペレーティングシステムであるMac OS Xをサポートすることだ。社内でContributeを導入し、その利用を広めているのは、多くの場合Macを使うクリエイティブ関係のプロたちで、彼らは自らのMacと同僚が使うWindows PCの両方で動作する製品を求めていると、Larsonは説明している。
また、Contribute 2では、FlashPaperも導入する。これはMacromediaのFlashアニメーションフォーマットの新しい実装で、Flashを使いウェブ表示用に魅力的にフォーマットされたテキストページを作成するというもの。業界の一部では、AdobeのPDF(Portable Document Format)の潜在的な挑戦者になるとささやかれているが、FlashPaperはウェブだけのフォーマットで、ドキュメントを保存したり送信する機能はない。
Contributeを導入するべきメリットの説明は、前バージョンの時と変わりがない。同ソフトによって一般社員は安全に、ウェブページの基本的な部分を簡単に更新でき、これによってデザイナーや開発者はより創造的な作業に専念できるようになる。Larsonによれば、Macromediaは同ソフトウェアをおよそ7万コピー販売しており、またContributeを社内に導入するうえで最も貢献しているのはウェブプロフェッショナルだということがわかったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス