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ASP、IP電話--富士通がネットワーク型アプリケーションサービスを4月より提供

2004/04/21 15:53
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 富士通は4月21日、企業向けのネットワークアプリケーションサービス「FENICS-AS」の提供を発表した。FENICS-ASは、同社の企業向けネットワークインフラ/運用管理サービスである「FENICS」上に、「セキュリティ」「IP電話」「モバイル」などのアプリケーション・サービスを付加価値として提供するもの。これまで個別に提供されていたサービスをFENICS-ASとして体系化し、4月末より提供を開始する。

 近年、「VPN」「IP電話」「モバイル」など、企業のネットワークシステム構築にかかわる技術は複雑さを増し、激しい変化の波にある。これらを見通してシステムを構築し、かつ運用していくためには非常に高度なスキルが要求される。特に、システム維持にあまり注力できない中小企業にとっては厳しい問題でもある。今回、富士通は、こうした悩みを持つ中小企業をFENICS-ASのターゲットとしている。例えば、SSJやオービックビジネスコンサルタントなどの会計パッケージを持つベンダーと共同でASP型のアプリケーションサービスを提供することで、ユーザーはアプリケーションやデータ保持、ネットワーク運用などのシステム業務にかかる手間やノウハウを、すべて富士通側に任せることができる。この場合のアクセスはVPNや各種認証でセキュリティが保たれる。

 IP電話インフラを簡単に構築できるメリットもある。自社のインフラとしてだけでなく、顧客の対応窓口として自社のウェブサイト内に埋め込みを行い、ユーザーが必要に応じて機能を呼び出す仕掛けも可能だ。また、サイボウズとの提携により、同社のポータル「サイボウズ ガルーン」のメニューからIP電話機能を呼び出すことも可能にした。本来、IP電話の導入には、IP電話プロバイダとの契約のほか、内線電話向けにIPセントレックスの利用が要求されるが、富士通ではこれらを一括して提供することで、導入の敷居を下げたという。

富士通 ネットワークサービス事業本部長の川妻庸男氏
サービス内容の説明を行った富士通 ネットワークサービス事業本部長の川妻庸男氏は「国内のPBX市場で大きなシェアを持つ富士通の強みがここで活かせる」と説明する。PBXは多くの企業に導入されている電話交換機システムで、近年、IP電話との組み合わせでよりコスト削減が可能なIPセントレックスの利用が進んでいる。同社としては、これら移行を考えるユーザーの取り込みを行いたいところだろう。

 そのほかのメリットとしては、KDDIのCDMA 1X WINを使ったモバイル接続サービスや、海外のアクセスポイントや無線LANのホットスポットから自在に接続できるようなローミングサービスなどが挙げられる。最大2.4Mbpsの通信速度が提供されるCDMA 1X WINによる通信では、ユーザーがゲートウェイ経由でFENICSのネットワークに接続することにより、認証やパケット単位での課金サービスが提供される。また、ローミングサービスは世界150カ国で利用が可能なほか、2004年下期には無線LANローミングもサポートしていく予定だという。

 今回提供されるメニューは、VPNや認証の「セキュリティサービス」、IP電話の「コミュニケーションサービス」「モバイルサービス」「マネジメントサービス」、企業向けのメールアカウント提供などの「@niftyサービス」の5つ。それぞれ、初期費用のほか利用内容に応じて月額費用がかかる。

 同社は、ワンストップですべてのサービスを一元的に提供できることをセールストークに、既存のFENICSユーザーのほか、パッケージソフトベンダやサービス事業者とともに中小企業への食い込みを狙う。前出の川妻氏は「イントラネットから内線電話、業務アプリケーションまで幅広くカバーできるのが富士通のメリット。培われた運用管理ノウハウでユーザーのシステムをサポートする」と意気込みを語った。

FENICS-AS紹介ページ

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