米アドビ、Acrobatにサーババージョンを追加

 米Adobe Systemsは米国時間17日、広く普及したPortable Document Format(PDF)フォーマットのファイルを作成する同社のアプリケーションセット、Acrobatのサーバ版を発表した。

 このAcrobat Elements Serverは、Adobeが今年Acrobatシリーズを改良して投入したローエンド版のAcrobat Elementsと同じく、一般的なオフィスワーカーに向けた製品である。

 Adobeでは、インターネット経由での文書配布用に広く普及しているPDFフォーマットを、業務データ共有用の多目的ツールへと拡張する広範な取り組みを進めているところだ。

 大企業向けのボリュームライセンスプラン加入者にのみ29ドルで販売されるAcrobat Elementsは、ファイルを電子メールでの送付など各種目的に適したフォーマットに変換するシンプルなツールを提供し、オフィス環境でのPDF普及を狙ったものだった。

 だが、Adobeの経営陣は、同バージョンが予想したほど売れていないと認めていた。

 Adobeの製品マーケティングマネジャー、Marty Krasilczukによると、これには、数千台のデスクトップに新しいアプリケーションをインストールして管理することに対し、これを渋る情報技術管理者が多いなどの理由があるという。

 Acrobat Elements Serverは、企業が運用する中央のサーバに常駐し、社員はウェブサーバなどを経由して各機能を利用する。Krasilczukによると、ファイルの変換は、デスクトップにあるフォルダにドラッグするだけでも行えてしまうという。この場合、サーバソフトがこのファイルを変換し、PDFを別のデスクトップフォルダにはき出してくれる。

 「この製品には、電子メール経由をはじめ、いくつかのの使い方がある。ドキュメントを電子メールでサーバへ送信し、別のメッセージでこれを受け取ることもできる。我々は、エンドユーザーが馴染みのある環境で作業できるよう、オプションを複数用意している」(Krasilczuk)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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