音楽業界や映画業界の幹部には、オンライン海賊行為との戦いに際して、Googleはもっと多くの支援をできるはずだと考えている人もいる。
Googleは、最近立ち上げた「Google TV」と間もなく登場するデジタル音楽サービスに関して、テレビや映画、音楽のプロデューサーたちと交渉しているが、同社の検索インデックスから海賊版の楽曲へのリンクを削除するためにどれだけの助力を提供できるかについては、混乱したメッセージを送っていた。
9月、全米レコード協会(RIAA)と国際レコード産業連盟(IFPI)という2つの音楽業界団体の幹部が、Googleに対し、海賊版をより効率的に見つけ出すのに役立つ手段を提供できるかと尋ねた。一般的に、海賊版へのリンクを見つけてGoogleに報告する責任は、著作権所有者が負っている。Googleはそのリンクを速やかに削除するよう法律によって求められている。
しかし、Googleの返答に一部のレーベルは眉をひそめた。
GoogleのマネージャーJames Pond氏は、米国時間9月20日付の手紙の中で、Googleは有料であれば喜んで手助けすると書いたという。この手紙を見たある関係者が話した。
Pond氏の手紙には、Googleは音楽業界の要請について「ウェブ検索API製品を運用している」チームと議論した結果、サードパーティーが同APIにアクセスするために3つの選択肢を提供することにしたと書かれている。第1の選択肢は、検索結果とともにGoogleの広告を表示するようなサードパーティーのサービスのために作られている。第2の選択肢は開発者のためのもので、ごく少数の検索しか含まれない。
第3の選択肢は、「Site Search」と呼ばれる有料の製品だとPond氏は書いている。この手紙を見た情報筋によれば、同氏の手紙には、「IFPIやRIAAがGoogleのウェブ検索APIにアクセスするための唯一の選択肢は、第3の選択肢だ」と書かれているという。
「わたしの理解では、われわれは1000クエリ当たり5ドルの標準料金を課す。このサービスの提供にかかるコストを回収するための課金だ」(Pond氏)
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