Appleの「iCloud」は、まだテスト段階だが、自分のアプリケーションをクラウドに接続したいと考えているモバイル開発者の心の中では、1位のAmazonに僅差で迫る2位であることが、最近の調査によって分かった。
AppceleratorとIDCが行った、モバイル開発者を対象とする最新の四半期調査では、質問に回答した1125人の開発者のうち、半数が12カ月から18カ月以内にAppleの新サービスiCloudに接続する予定だと答えた。この結果は、1位のAmazonの51%より1ポイント少ないだけだ。両社を追うのは、Microsoftの「Windows Azure」プラットフォームと、VMwareで、それぞれ関心度は20%だった。
AppleはすでにiCloudを開発者に公開して、確認作業を行えるようにしている。その中には、先週ローンチされたウェブのフロントエンドなどがある。消費者向けには「iOS 5」とともに、2011年秋にリリースされる予定だ。このサービスでは、Appleの拡大を続けるデータセンターを活用して、ユーザーデータやアプリケーションデータをバックアップするとともに、複数のAppleデバイスの間でメディアや設定を転送できるようになる。
iCloudが発表から2カ月足らずでこれほどの関心を集めたのはたいしたものだ。ただし、Appceleratorのマーケティング担当バイスプレジデントのScott Schwarzhoff氏が米CNETとの電話インタビューで語ったように、iCloudがこれほどの飛躍を遂げた理由の1つには、Appleのクラウドツールが使いやすくなることを開発者が期待していることがある。
「(この調査の)記入回答の結果は、iCloudが非常に導入しやすいものになるという考え方を、より強く反映したものだ。その前提としてあるのは、Steve Jobs氏がiCloudについて多くを語り、主にエンドユーザーのメリットとして『すぐに使えるようになる』という有名な言い回しをしたとしても、開発者が見ているのは、実際にそれが開発者にとってメリットがあるのかということだ」(Schwarzhoff氏)
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