iCloudへの期待--開発者向け調査に見るアップルの強み - (page 3)

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年08月05日 12時04分

 Appleは最近の四半期決算発表の中で、Fortune 500企業の91%が「iPhone」を導入または試験導入しており、86%が「iPad」を導入または試験導入していることを指摘した。特に注目に値するのは、Appleの最高業務責任者(COO)のTim Cook氏が述べた、iPadは「エンタープライズ分野で、われわれが想像したこともないような方法で使われている」という点だ。

近距離無線通信の勢い

 調査の結果の中で、指摘する価値のある点がもう1つある。近距離無線通信(NFC)に対する開発者の関心だ。NFCは近距離のデータ伝送テクノロジで、数多くの携帯電話ですでに利用されているが、AppleのiPhoneには搭載されていない。次世代iPhoneについてのはっきりしないうわさでは、iPhoneはモバイル決済プラットフォームの基盤としてNFCを搭載するとされていた。

 この四半期に行われたモバイルデバイスに関する重要な発表で、開発者が最もインパクトが大きいと考えたものについての質問では、NFCという回答は3番目に多かった。AppleのiCloudとGoogleのGoogle+に次ぐ順位だ。

 調査結果では、「NFCは開発者の期待を集めているが、(彼らは)その機会が来るのは2012年以降になると考えている」とされている。しかし、NFCは2012年にどのくらい伸びるのだろうか。NFCをアプリケーション内取引のためにビジネスモデルとして利用するつもりだという回答は、2011年にはわずか13%だが、2012年は27%に増加すると予測されている。

 AppceleratorとIDCの調査は、2011年7月20日から22日にかけて行われ、Appceleratorのアプリケーション開発プラットフォーム「Titanium」のユーザーの一部である、2012人の開発者を対象としている。Appceleratorは、このユーザーの内訳として、30%がフリーランスの開発者、70%が企業に所属する開発者だとしている。大部分が北米に居住しており(43%)、次に多かったのは欧州(33%)だった。残りの24%は世界中のより小さな国の開発者だった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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