ロサンゼルス発--Microsoftは当地で開催されているイベント「Windows Hardware and Engineering Conference(WinHEC) 2007」にて、自社ビジネステレフォニーソフトウェアに対応した最新の電話端末数機種を披露している。AppleのiPodに搭載されているようなスクロールホイール搭載する端末が特に目立っていた。
このハードウェアを製造しているのはMicrosoftではない。だが、Microsoftは、このスクロールホイールのリファレンス設計をPolycom、LG-Nortelと共同で開発している。Microsoftの関係者に、このスクロールホイールの外見の類似性に関する法的問題についてコメントを求めたがコメントは得られなかった。おそらく問題はクリアしているのだろう。
いずれにせよ、このスクロールホイールは住所録の長いリストを検索したり、膨大な量のミュージックライブラリから楽曲を探したりする際に機能するようだ。
MicrosoftはWinHECにて、メーカー9社が開発した端末を披露している。ここでは、マイクやスピーカー、高性能ウェブカムを内蔵したモニタや、携帯スピーカーホンなどさまざまな「ビジネス電話」が展示されており、Microsoftは整然としたオフィスの将来の姿を見せようとしている。
これらの端末を実際に使ってみたところ、通話相手の声に明らかな遅れが生じていた。私と通話相手は同じ部屋にいたので、この遅れにすぐに気が付いた。Microsoftはこれに対し、IP通話ではこのような遅れはよくあることで、最大でも75ミリ秒程度の遅れなので現実の世界では気にならないレベルだと説明した。
USBヘッドセット、Bluetoothヘッドセット、特別仕様のノートPCなどを含め、ほとんどすべての「電話端末」は、Microsoftが2007年夏に「Office Communications Server」をリリースした1〜2カ月以内に販売開始となる予定だ。Office Communications Serverと音声に対応したクライアントプログラム「Office Communicator」は、現在パブリックベータとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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