Facebookは米国時間11月4日、環境に対する意識の向上とその他の「環境に関連する」ニュースの発信を目的としたページ「Green on Facebook」を公開し、これと並行して、環境悪化とエネルギー消費の問題を解決することを目的とする大手技術企業や業界団体からなる非営利組織Digital Energy Solutions Campaign(DESC)への加盟を発表した。同組織は、米国情報技術工業協議会が設立した。
DESCに既に加盟する企業には、共同代表であるIntelとVerizon、Sony Electronics、Cisco、AMD、Microsoft、Hewlett-Packardなどがある。Facebookにとっては、初の主要な「環境保護を目的とする」企業イニシアチブである。同社は成長が著しく、同社のサーバやデータセンターのエネルギー消費量は激増している。
DESCの発表では、「Facebookのようなグローバルリーダーは、すべての業界にわたって環境に対する責任を持った事業活動を推進するための理想的な基盤を提供する」と説明している。「この組織は、環境に配慮する膨大な数の消費者をつないで、リアルタイムの協調を実現すること、特殊なプログラミング言語によって企業のサーバ台数を減少させること、事業のすべての側面にわたって環境に対する責任を促進することといった、いくつかの点において先進的である」(DESCの発表)
Facebookは長い間、最小限のリソースで事業を運営するという方針にのっとり、比較的少人数のエンジニアによって同社がどれだけのことを達成できるかという点をよく指摘していた。同社はそれと同じ方針をエネルギー消費量にも適用しようとしている。同社のDESCへの参加を発表するプレスリリースには、「Facebookのエンジニアらは2010年に入り、『HipHop for PHP』というプログラミング言語をローンチした。この言語を使用すると、同量の処理が半数のサーバで実行可能になる」と記されている。「この効果を広めるため、Facebookはこのプログラミング言語をオープンソース化し、他の企業が同じエネルギー節減効果を得られるようにした」(Facebookのプレスリリース)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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