違法ダウンロードの刑罰化やリッピングの違法化を盛り込んだ著作権改正法案が6月15日、衆議院本会議にて賛成多数で可決された。
同日午前に開催された衆議院の文部科学委員会にて、リッピングの違法化などを盛り込んだ政府の改正法案に加え、自民・公明両党から違法ダウンロードの刑罰化などを追加する修正案が提出され、いずれも可決。午後の本会議にて修正案を含めて賛成多数で可決された。
2010年1月より施行された著作権法では、私的な目的により、音楽ファイルなど違法アップロードされたコンテンツをダウンロードすることは違法となっていたが、これに対する罰則は設けられていなかった。今回の修正案では、これに2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金を科す。
また改正案では、CSSなどのコピー防止技術を著作権法上の「技術的保護手段」とする。これにより、コピー防止技術を回避してDVDなどを複製することが規制される。コピー防止技術が適用されたDVDをPCに吸い出す「リッピング」は、個人のDVDを個人のPCで行う場合に関して私的複製と認められてきたが、これが改正法の施行により違法となる。
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