5月15日、ソニーとパナソニックが、有機ELテレビ事業で提携交渉に入ったと一部メディアが報じた。
有機ELは次世代テレビの本命と目されており、薄型、高コントラスト、低消費電力という特長を持つ。2012年1月の2012 International CESではLGエレクトロニクス、サムスン電子の2社が、55型の有機ELテレビを披露し、注目を集めた。
ソニーでは2007年に11型の有機ELテレビ「XEL-1」を発売したが、2010年に生産を終了。11型以上のサイズの有機ELテレビも展示会などで発表されたが、商品化には至らなかった。
同社の代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏は、4月に開催された新経営方針説明会の中で「有機EL、Crystal LEDなどの次世代ディスプレイについては協業も視野に入れる」と発言している。その後有機ELテレビの協業先として、台湾の液晶パネル会社AU Optronicsの名前が挙げられたが、同社では「当社では発表したものではない」とコメントしていた。
一方、パナソニックでも5月に開催された事業方針説明で、代表取締役社長の大坪文雄氏が有機ELテレビへの取り組みについて「すべて自前で投資してという可能性は極めて低い。ベストパートナーと手を組んでやっていきたい」と発言している。
サムスン電子、LGエレクトロニクスの有機ELテレビは2012年度内にも発売されるとの話もあり、次世代ディスプレイ有機ELへの取り組みは各社急速に進みそうだ。
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