Appleにとって大きな打撃となる判断がドイツの裁判所で現地時間12月9日に示された。その内容は、AppleがMotorola Mobilityの特許を侵害しているというものだ。
ドイツのマンハイム地方裁判所の判決文を入手したブログFOSS Patentsによれば、Appleは「パケット無線システムで移動体発信の転送中にカウントダウン機能を実行する方法」に関するMotorolaの特許を侵害したとされる。この特許はGPRS(General Packet Radio Service)規格で主要な役割を果たすもので、裁判所の資料によれば、Appleの「iPhone」と「iPad」の全3Gモデルがこの特許を侵害しているという。
今回の仮差し止め命令によって欧州でのApple製品の販売が制限されることは、今のところなさそうだ。だが裁判所によると、Motorolaは、1億ユーロ(1億3400万ドル)を保証金として支払えば、アイルランドを拠点に欧州での販売を手がけるAppleの子会社Apple Sales Internationalに対し、裁判が終わるまで販売差し止めを強制できるという。Appleが差し止め命令の執行を停止させられなければ、同社のドイツでの売り上げに「影響が及ぶだろう」と、FOSS PatentsのFlorian Mueller氏は述べている。
このマンハイム地方裁判所は1カ月あまり前、Appleの製品がMotorolaの保有する2つの特許を侵害しているとしてAppleに販売差し止め命令を出した。
Mueller氏によれば、マンハイム地方裁判所は11月の裁定に関して2012年2月初めにも2回目の審理を行う予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス