IBMの元上級幹部が米国時間3月29日、ハイテク大企業であるIntelやAdvanced Micro Devices(AMD)の上級幹部も関与したGalleonのインサイダー事件に関し、証券詐欺の罪状を認めた。
Associated Pressによると、IBMの最高経営責任者(CEO)の候補に挙がったこともあるRobert Moffat氏は、マンハッタン連邦裁判所において、証券詐欺共謀と証券詐欺の2つの罪状を認めたという。同氏は、連邦量刑ガイドラインに基づき、最大6カ月の実刑を受けることになる。
Moffat氏(53歳)は、チップメーカーであるAMDの再編に関する情報などの機密情報を提供した。
APの報道によると、同氏は「わたしは本件においてこの情報を意図的に漏えいした。誤った行為であることは認識していた」と述べたという。
この連邦裁判は、ニューヨークを拠点とするヘッジファンドGalleon Groupを創設したRaj Rajaratnam氏を取り巻く事件に関連するものである。連邦検察当局は、Intel、Google、AMD、IBMなどの著名なハイテク企業のインサイダー取引に関与したとして、Rajaratnam氏とMoffat氏を含む複数の人物を証券詐欺の罪で起訴した。Rajaratnam氏は、1億ドルの保釈金を支払って釈放されている。
Moffat氏の前に、Intel幹部のRajiv Goel氏が2010年2月に罪状を認めている。Intelの元財務部門幹部Goel氏は、2007年にIntelの公開前の決算に関する詳細情報をRajaratnam氏に提供したことを認めた。同氏はまた、Intelが10億ドルの投資を計画していたSprint Nextelの共同事業の予定についても、Rajaratnam氏に伝えていた。
またAMDの元CEOであるHector Ruiz氏は、起訴はされなかったが、ある米国の弁護士が2009年10月に、ニューヨーク州南部地区の連邦地方裁判所に提出したRajaratnam氏らに関する訴状に同氏が関連していることが明らかになったときに、AMDのスピンオフ企業Globalfoundriesの会長を辞任している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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