近く予定されているTime Warnerからの分社化に向けて準備を進めているAOLは、同社の取締役に9人のメンバーを任命した。そして、同社の話しぶりから判断すると、今後、より多くのメンバーが取締役会に任命される可能性が高い。
現在の取締役会には、Amazonの元最高情報責任者(CIO)であるRichard Dalzell氏やPlainfield Asset ManagementのパートナーであるKaren Dykstra氏、金融サービス部門の幹部であるWilliam Hambrecht氏、Paley Center for MediaのディレクターであるPatricia Mitchell氏、米連邦通信委員会(FCC)の元委員長であるMichael Powell氏、CBSの元最高財務責任者(CFO)であるFredric Reynolds氏、Procter & Gambleの元幹部であるJames Stengel氏、William Morris Agencyの元最高経営責任者(CEO)であるJames Wiatt氏などが名を連ねている。
と2009年春に同社のCEOに就任したTim Armstrong氏はリリースで「実績のあるリーダーで構成された素晴らしいグループを取締役に迎えることができて、AOLは非常に幸せである」述べた。「AOLはメディアとコンテンツの未来を創造するという使命を帯びている。そして、われわれが戦略の焦点を絞り、さらに極めて高い倫理基準で会社を経営する上で、AOLの取締役会は中心的な役割を果たすだろう」(Armstrong氏)
取締役会のメンバーの大半は、AOLに雇用されるまでGoogleの販売担当ディレクターを務めていたArmstrong氏のように、シリコンバレーで活躍してきた経歴を持っているわけではない。しかし、ほとんどの取締役は、従来型メディアで豊富な経験を持っている。おそらく、このことは、かつてダイヤルアップの世界を制したAOLがデジタルコンテンツ分野の大手企業へと姿を変える取り組みの中で、(少なくとも表面的には)同社に有利に働くだろう。
編集部注:AOL取締役会の新メンバーの1人は、CNET Newsの発行元であるCBSにかつて在籍していた人物である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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