オーストラリアの音楽および映画業界は、シドニー在住の男性が先週、違法にコピーしたコンテンツを販売したとして、有罪判決を下されたことを受け、著作権侵害訴訟における勝利宣言を行った。
Australian Federation Against Copyright Theft(AFACT)およびMusic Industry Piracy Investigations(MIPI)は現地時間5月25日の声明で、シドニーのイーストウッドにて音楽および映画コンテンツの販売店を経営するYong Hong Lin氏が先週、15件の著作権侵害行為に関し、シドニー地方裁判所で有罪の判決を受けたことを明らかにした。Lin氏への最終判決は、8月21日に出される予定となっている。
陪審は、Lin氏が当初から起訴されていた31件の違反行為のうち、16件に関しては、罪を問われないとの判断を下した。
警察は2月27日、Lin氏の店舗への捜査を行い、違法にコピーされた、1万6000枚以上の音楽ディスクおよび映画ディスクが、不法販売されていることを突き止めたと、AFACTおよびMIPIは明らかにしている。その一部は、中国から輸入されたディスクであったとされるものの、オーストラリア国内で違法に製造されたものも含まれていた。
AFACTおよびMIPIは、今回の訴訟は、オーストラリア国内で「起訴されて陪審の判断を受ける、初の著作権侵害行為に関する訴訟」であると述べた。MIPIの調査部門マネージャーであるDean Mitchell氏は「Lin氏の件を、同じオーストラリア人である12人が審理に臨み、その海賊行為が違法であるとの判断を下すに至った。いまやLin氏は、自身の違法行為に対する判決を受けねばならない」と語っている。
AFACTの業務担当ディレクターであるNeil Gane氏は、犯罪的行為と呼ばれるものは徹底的に調査され、警察によって活動を低比され、法廷で裁かれるべきであり、海賊行為も「間違いなく」そういうものであると述べた。
AFACTとMIPIは、著作権侵害に対する刑事罰は、違法行為ごとに個人に対しては最大6万500ドルの罰金と最大5年の懲役刑、企業に対しては最大30万2500ドルの罰金であると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス