Novellが2009会計年度第1四半期(2008年11月-2009年1月期)の業績を発表した。業績は部門ごとでまちまちな結果となったが、Linux関連の請求は、同社が大型契約を結べなかったために大幅に減少した。
Novellの第1四半期の売り上げは2億1500万ドル、、非GAAPベースの利益は2400万ドル(1株当たり7セント)で、米金融市場の予想をわずかに上回った。同四半期の純利益は1100万ドル(1株当たり3セント)だった。
Novellの第1四半期決算は、表面上はよくある内容だった。同社のオープンプラットフォーム関連の売り上げ(Linuxの売り上げが大半を占める)は、前年同期比24%増の3500万ドルだった。そのほかの部門の業績はまちまちだった。Novellの最高経営責任者(CEO)であるRon Hovsepian氏は、「この弱い経済状況下で、(Microsoftに対する)請求はわれわれの予想を下回った」と語った。
Hovsepian氏は、Novellの決算報告に関する電話会議で決算内容を詳しく説明した。同四半期は、Novellの成長の原動力と見られているLinuxの売り上げが鈍化した。Hovsepian氏は次のように述べている。
第1四半期のLinux事業の業績はわれわれの予想を下回った。その要因としては、流通ルートの範囲や変化が直販に過度に依存していたこと、また販売サイクルが伸びたことが挙げられる。今後は、提携企業との、または提携企業を通じての流通ルートの拡大に注力し、市場シェアの獲得に向け積極的な価格設定を行う。
Novellの最高財務責任者(CFO)であるDana Russell氏は次のように述べている。
(第1四半期の)Linux関連の請求額は2300万ドルで、(前年から)42%減少した。以前述べた通り、われわれのLinux事業は大型契約に依存している。四半期ごとの売り上げにばらつきが生じるのはそのためかもしれない。第1四半期には、大型契約は全く結べなかった。これまで、大型契約の多くは、Microsoftとの提携のおかげで実現できた。われわれの請求総額は現在1億9900万ドルで、(Microsoftとの)契約額2億4000万ドルの83%に相当する。
これらを総合すると、NovellのLinux事業の知名度アップに貢献したMicrosoftの再販契約は効果があったようだ。一方、(フリーソフトウェアに付加するサービスに対する)積極的な価格戦略は、今後の利益拡大にプラスとなっていない。
明るい材料としては、Novellは「SUSE Linux Enterprise 11」をリリースする予定で、このリリースが、NovellのLinux関連の請求増につながる可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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