半導体大手のIntelは米国時間1月23日、会長で前最高経営責任者(CEO)のCraig Barrett氏が、2009年5月に開かれる同社の年次株主総会で会長職を退くことを発表した。
Intelの広報担当者によると、69歳のBarrett氏は引退後、関心を持つ医療と教育の分野により多くの時間を費やすという。Barrett氏はこれまで、新興国に技術を普及させる活動「Intel World Ahead Program」に積極的に関わってきた。また、国際連合の世界情報通信技術開発同盟の議長も努めてきた。
Barrett氏は、35年前にIntelに入社してから昇進を続け、1998年にはついにCEOとなって7年間その職を務めた。その後、同社の会長職を3年間務めた2009年になって、Barrett氏は引退することになった。
Intelは、1993年から同社の取締役を務めているJane Shaw氏が、5月に非執行会長のポストに就く予定だと発表した。
Barrett氏は、声明の中で次のように述べている。
Intelは、1992年に最も成功した世界最大の半導体企業となり、以来その地位を維持している。
私は、そうした業績の達成に助力してきたことと、日々才能を注いでIntelを世界有数の技術企業にした多数の従業員と共に働く栄誉に恵まれたことを、大いに誇りに思う。Intelが今後も、Paul Otellini氏と彼が率いる経営陣の下でこの主導的地位を維持するだろうと確信している。
Intelで4人目のCEOを務めたBarrett氏は、Intelの共同設立者であるAndy Grove氏、Gordon Moore氏、Bob Noyce氏らのような、半導体分野の開拓者たちとも共に働いた。
Barrett氏はIntelに在籍中、同社の製造工程の確立を支援する重要な役割を果たしたほか、家庭用機器およびワイヤレス技術向けの半導体といった新市場への参入も推進した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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